大阪人イラチ度調査

2000年10月25日~11月30日にかけて、大阪府下在住、通勤、通学者の

10歳代~80歳代の合計546名(男性276名:女性270名)に『大阪人アンケート』を実施しました。その中での「イラチ度調査」の結果を載せておきます。

 

「イラチ度調査」は、次の設問をし、

あてはまるものにチェックをしてもらった。

 1:□電車の中でも歩く

 2:□エレベーターに乗るとまず閉のボタンを押す

 4:□クルマを運転していて黄信号ではアクセルを踏んで通過する

 5:□エスカレーターでもじっとしていない方だ

 6:□ムービングウォークではまず歩く

 7:□レストランで注文した料理が遅いといらいらする

 8:□自分より後で注文した人の料理が先に来た場合、文句を言う

 9:□友達から「はや足」だね、と言われたことがある

 

 結果は、次のように出ました。

全体では、

 ①ムービングウォークでじっとしていない:447名(81・9%)

 ②赤信号でも渡ってしまう:392名(71・8%)

 ③エレベータに乗るとまず閉のボタンを押す:332名(60・8%)

 ④レストランで注文した料理が遅いといらいらする:314名(57・5%)

 ⑤エスカレータでもじっとしていない 251名(46.0%)

 

女性のベスト3

 ①「ムービングウォーク」219名(81・1%)

 ②「赤信号」172名(63・7%)     

 ③「エレベーターではまず閉のボタンを押す」162名(60.6%)

 

男性のベスト3

 ①「ムービングウォーク」228名(82・6%)

 ②「赤信号220名(79・7%)     

 ③「レストランで注文」182名(65・9%)

 

年代別「ベスト3」

10歳代女性 「赤信号」「ムービングウォーク」各9名 「エレベーター」7名

10歳代男性 「赤信号」「ムービングウォーク」各15名 

         「エスカレーター」12名

20歳代女性 「ムービングウォーク」58名 「赤信号」51名 

         「エレベーター」43名

20歳代男性 「赤信号」51名 「ムービングウォーク」49名

         「クルマ」「レストラン」各36名

30歳代女性 「ムービングウォーク」54名 「赤信号」43名 

         「エレベーター」38名

30歳代男性 「赤信号」53名 「ムービングウォーク」49名 

         「エレベーター」「クルマ」「レストラン」各39名

40歳代女性 「ムービングウォーク」37名 「赤信号」32名 

         「エレベーター」28名

40歳代男性 「ムービングウォーク」51名 「赤信号」44名 

         「レストラン」37名

50歳代女性 「ムービングウォーク」42名 「エレベーター」32名 

         「レストラン」29名

50歳代男性 「赤信号」44名 「ムービングウォーク」43名 

         「レストラン」43名

60歳代女性 「ムービングウォーク」13名 「赤信号」10名 

         「エレベーター」8名

60歳代男性 「ムービングウォーク」17名 「レストラン」12名 

         「はや足」11名

70歳代女性 「エレベーター」「レストラン」各5名 

         「ムービングウォーク」4名

70歳代男性 「レストラン」6名 「ムービングウォーク」「クルマ」各4名 

80歳代女性 「ムービングウォーク」「レストラン」各1名

80歳代男性 「料理が先だと文句をいう」二名 「エレベーター」

         「エスカレーター」「レストラン」各1名 

「ムービングウォークは、歩くものでは?」といった注釈を付ける人がいた。

 「ムービングウォークでは歩くのは自然の行動である」と「大阪人らしい」見解

 もみられた。エレベーターでは、行き先階と閉のボタンを同時に押すという「強

 者」もいる。

 

 自分自身を「はや足」だと認識している人は241名で全体の44・1%

 (男性138名:50・0%、女性103名:38・1%)にのぼる。

 

●9つ共にそうだと答えた人は、37名いた。

  10歳代女性:2名、 20歳代男性: 2名、 20歳代女性:2名、

  30歳代男性:7名、 40歳代男性:11名、 40歳代女性:5名、

  50歳代男性:5名、 50歳代女性: 1名、 60歳代男性:1名、

  70歳代男性:1名

 

 8つに◯をした人は、40名にのぼる。車を運転しない人もおられるので、8つ以上を「すべて」と捉えると、77名の方がそうなる。

 

 

このページの上へ

 

 

「貸借対照表でみてみれば」 

 厚かましさは、愛嬌との表裏の関係にある。ルール無視と実力主義は、短所・長所の引き合いであり、ケチは生活力の反対軸をもち、格好の悪さは合理性というように背と腹の評価になる。派手さは、裏にあるサービス精神の現れにほかならないし、強引さはたくましさの裏返しであるのだ。大声でうるさいが、笑いで周りを明るく包む。ずばずばというが、ホンネであるから気持ちが良い。そして、飴ちゃんを持ち歩き、全ての人を友達にする引力をもつ。

 大阪のおばちゃんは、片面のみでは捉えきれない。両面をみて判断する必要がある。

大阪のおばちゃんの10則

マイナスの評価   プラスの評価  

 厚かましい

VS 愛嬌 

「5センチ」の幅にでも座る、しかし、笑える

 

ルール無視 VS 実力主義 順番待ちの列に割り込む 反対軸は強いものが勝つ、という論理
ケチ VS 生活力 タダが好き、値切る、裏には鋭い経済関係があり、値切りこそ国際ルール
おせっかい VS 親切 たずねていないのに聞きにやってきては、一緒についてきて教えてくれる
派手 VS サービス精神 派手な服を好むのは自分が楽しむと同時に周囲の空気を高める狙いが秘められている
強引 VS たくましい 自分勝手な行動が目立つ、逆からいえばわが道を行く力強さをもつ
大声 VS 笑い 声が大きく濁っている それで周りを笑いの渦に巻き込む
格好悪い VS 合理的 自転車の傘立てを付ける、格好は良くないが、便利なら良いと考える
ずばずば VS ホンネ アメリカの元大統領にもズバリとつっこむ、ホンネで喋るイエス、ノーが明確
飴ちゃん VS 友達の輪 飴ちゃんを持ち歩く、それを「武器」に誰でも友達にする